ブログ
blog

Home > BLOG | くりりんの創作ノート > 「幻の青春金粉カレー」

「幻の青春金粉カレー」

2009.11.16
「幻の青春金粉カレー」
教えて欲しい。
あなたにとって「青春の味」とは、何だろう?
抽象的な話ではない。食べ物の話。
(例えば、やけに油っぽい学食の定食。部活帰りの、ガリガリ君、とか)
今日は、6年ぶりの「青春の味」の話。
北区・滝野川に「光陽楼」という中華屋がある。
ここらへん。
それはそれはもう、昭和な感じの佇まいをしている。
2002~3年あたりか。
僕らの食堂は「光陽楼」だった。
まだ「らくだ銀座」プロジェクトを進めていた時期。
その店の出前メニューには、★印がついている品が幾つかあった。
★印…? 名物? お薦め? 人気メニュー? どきどき…。
いつか大将に「★印にはどんな意味があるんですか!‽」と、訪ねた。
「え、特に意味はないよ」と、即答され、へこんだ記憶がある。
ともあれ、夢しかない僕らの胃袋を「光陽楼」が満たしてくれていた。
らくだ銀座プロジェクトに何かいい進展があると、林(監督)と
「今日は、カツカレーにするか!」と言って、自分らにご褒美をあげた。
カツカレー 900円 (やっぱり★印つき)
それこそ「光陽楼」の幻の一品。僕らの、青春の味。
「金粉」が、のっている。
・・・・「金粉」だ。
琥珀色のねっとりした表面に、キラキラと、金の粉。
今、この瞬間にも、世界中で何億人もがカレーを食べているだろう。
しかし、「金粉カレー」は、ここにしかない!と断言できる。
(他に金粉入りカレーを出す店があったら教えて欲しい)
カレーの味は、その不可思議な甘み・うま味で、世界最高ランクを狙うレベルである。
しかしはっきり言って、「金粉」に、味はない。味など必要ない。
なぜ大将が「金粉」を撒こうと思い立ったかも、定かではない。
謎が謎を呼ぶメニューに、若い僕らはとりつかれたのは、言うまでもなかった。
あれから6年の歳月が過ぎて、今日。
それを食べに行った。
「ああ!あの映画の!うちのオカモチ(出前に使う奴)を借りにきた、あんたら!」
大将も女将さんも、僕らのことを覚えていてくれていて、
なんだかとっても幸せだった。
「大将!カツカレーを、また食べにきたよ!」
「そうかそうか、それは有難い」
ワクワクして待った数分後、ついに再会の、幻のメニュー。
・・・・・・・あれ。
・・・・・・・金粉、ない。
でも、やっぱり美味しい、懐かしい味。
ぺろりと食べて、大将に訪ねた。
「・・・・・、昔は、金粉、乗ってなかったっけ?」
「え・・・。ないない。うちじゃないよ、それ」
「・・・・・・・」
違う!絶対ここだよ、光陽楼!!
いくら聞いても、大将の記憶に、金粉は舞い戻ってこなかった。
追及しても仕方がないので、そのまま店を後にした。
なぞがなぞを呼ぶ幻のメニューは、更に深いなぞの谷間へ。
金粉入りカツカレー。
僕らの、「青春の味」。
またいつかある日突然、出会えると、まだ信じている。
きらきらっ。

教えて欲しい。

あなたにとって「青春の味」とは、何だろう?

抽象的な話ではない。食べ物の話。

(例えばそれは、やけに油っぽい学食の定食。部活帰りのガリガリ君、とか)

今日は、6年ぶりに再会した、「青春の味」の話。

北区・滝野川に「光陽楼」という中華屋がある。

それはそれはもう、昭和な感じの佇まいをしている。

大きな地図で見る

2002~3年。

僕らの食堂は「光陽楼」だった。

まだ「らくだ銀座」プロジェクトを進めていた時期。

その店の出前メニューには、★印がついている品が幾つかあった。

★印…? 名物? お薦め? 人気メニュー? どきどき…。

いつか大将に「★印にはどんな意味があるんですか!‽」と、訪ねた。

「え、特に意味はないよ」と、即答され、へこんだ記憶がある。

ともあれ、夢しかない僕らの胃袋を「光陽楼」が満たしてくれていた。

らくだ銀座プロジェクトに何かいい進展があると、林(監督)と

「今日は、カツカレーにするか!」と言って、自分らにご褒美をあげた。

カツカレー 900円 (やっぱり★印つき)

それこそ「光陽楼」の幻の一品。僕らの、青春の味。

「金粉」が、のっている。

・・・・「金粉」だ。

琥珀色のねっとりした表面に、キラキラと、金の粉

今、この瞬間にも、世界中で何億人もがカレーを食べているだろう。

しかし、「金粉カレー」は、ここにしかない!と断言できる。

(他に金粉入りカレーを出す店があったら教えて欲しい)

カレーの味は、その不可思議な甘み・うま味で、世界最高ランクを狙うレベルである。

しかしはっきり言って、「金粉」に、味はない。味など必要ない。

なぜ大将が「金粉」を撒こうと思い立ったかも、定かではない。

謎が謎を呼ぶメニューに、若い僕らはとりつかれたのは、言うまでもなかった。

あれから6年の歳月が過ぎて、今日。

それを食べに行った。

「ああ!あの映画の!うちのオカモチ(出前に使う奴)を借りにきた、あんたら!」

大将も女将さんも、僕らのことを覚えていてくれていて、

なんだかとっても幸せだった。

「大将!カツカレーを、また食べにきたよ!」

「そうかそうか、それは有難い」

ワクワクして待った数分後、ついに再会の、幻のメニュー。

幻の・・・・

幻の・・・・

・・・・・・・あれ。

・・・・・・・金粉、ない。

でも、やっぱり美味しい、懐かしい味。

ぺろりと食べて、大将に訪ねた。

「・・・・・、昔は、金粉、乗ってなかったっけ?」

「え・・・。ないない。うちじゃないよ、それ」

「・・・・・・・」

違う! 絶対ここだよ、光陽楼!!

いくら聞いても、大将の記憶に、金粉は舞い戻ってこなかった。

追及しても仕方がないので、そのまま店を後にした。

なぞがなぞを呼ぶ幻のメニューは、更に深いなぞの谷間へ。

金粉入りカツカレー。

僕らの、「青春の味」。

それは、「滝野川の奇跡」。きっとまた、いつか会えるさ。ね、大将。

kouyouro

ごちそうさまでした!

きらきらっ。

——————————————————————————————————
「金粉入りカレー」、もしくは「衝撃のカレー」や、「わたしの青春の味」について、
みなさまのお便りを、心からお待ちしております。

curirin(@)fireworks-film.com ←()を外してお願いします。
——————————————————————————————————

(2009.11.16 栗山宗大)

Comments:0

Comment Form
Remember personal info