韓国グルメと本の旅 その5
2月11日、建国記念日、今日のホンは「袋小路の男(絲山 秋子 著)」。
今日は、くりりんの誕生日であり、入籍の日。
更には、僕の親友の三枝寛と僕の従妹の入籍日でもあるめでたい日でもある。
東京では、世界連邦21世紀フォーラムも今日からはじまるのだ。
さて、10時にチェックアウトをすませ、三加本でおかゆセットを頂く。
この店は、日本人の観光客しか来ていない、いわゆる観光客相手の店で「ふーん」という感じしか受けなかった。
そして、今回の旅の本命、「南山図書館(ナムサン)」へタクシーで向かう。
ソウル市内の一般的な公共図書館である。
それにしても、韓国のタクシーってすごく安くて感動。
エントランスで、「図書館ツアー」をお願いする。とても親切!
スタッフはとても親切で、いろいろ話してくれるし、人数も多い気がした。
日本の図書館はスタッフも少ないし、実際にいてもあまりふれあう(話せる)雰囲気のない司書が多い。
仲良くなった記念に、南山図書館のライブラリーに「人生ごっこ!?」の英語字幕版を寄贈。
食堂もあり、ゆっくり滞在できる図書館。
ここでは本を介していろいろな相談にのり、一人ひとりカルテをつくっている。
何かと個人情報だとかでうるさくなり、日本の図書館でも個人的な情報など、
何にも記録が残せなくなっているこの時代に、僕はちゃんと信頼関係で成り立っている図書館が羨ましいなと感じた。
館内をまわっている最中、韓国の図書館ではどんな本が人気があるのか、とレファレンスをしてみた。
すばやく対応してくれる優秀な司書。そして、その結果をもとに、
「2008年度に南山図書館全体の中で、一番貸し出しが多かったベスト3!
林監督は何だか分かりますか?」と聞かれた。
僕は韓国で圧倒的に人気のある、村上春樹さんかなと思ったが、違った。
確かに村上春樹はコンスタントに人気があり、
また、時代小説の宮城谷昌光さん、司馬遼太郎さんも人気が高いらしい。
歴史的人物としては「徳川家康」関係の本が韓国の人は好きだそうで、
理由は300年近くの平和な時代を築いた人だからだそうだ。
そして、ナムサン図書館の2008のベスト3は・・・、
1位、奥田英朗。2位、宮部みゆき。3位、東野圭吾!
全書籍の中で、ベスト3が、みんな日本の小説だったことに驚いた。
しかも、だ。1位が奥田英朗??
確かに僕も好きな作家だけれども、日本でもそこまでポピュラーではない気がしてビックリした。
突然来てもじっくりと関わってくれた、南山図書館の皆さん、ありがとう。また来ますね。
そして、僕らはヨンセイ大学(韓国版、慶応大学?)へ向かう。
春休み中だったので学生は少なかった。そしてお昼をたべに学食へ向かう。
なかなか勝手が分からなく、とまどったが、日本から来ている学生に助けられた。
ヨンセイ大学の図書館も立派な建物だけど、僕らは入ることが出来ない、残念。
しばらく、学内を散歩したが、広い広い!完全にデートコースだねぇ、いいな。僕もこんな場で学生やりたかった。
そして、帰り前に、豚の三枚肉にもう一度チャレーンジ!
というのは、この前のお店では、物足りなかったからだ。
いやぁ、食った食った。韓国、食い倒れの旅だった。
一日中、あらゆるところで食べて呑んだ。
もうこれで思い残すことはないけれど、果たして、何キロ太ったんだろ。
でも幸せイッパイ、ほんとに僕の好きな旅のスタイルを貫けて最高だった。
よーし、明日からまた頑張るぞ!